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Thursday, July 6, 2023

なぜBMWのキドニーグリルは100年も継承されたのか消滅の危機もあった伝統のデザインを考えた - GQ JAPAN

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たとえば、「328」(1936年)は、ストリームライン(流線形)のボディデザインのトレンドに合わせて長く円弧を描いたようなキドニーグリルを採用。

とくにミレミリアなどで大活躍したスポーツバージョンを見ると、躍動感とともに、メーカーの溢れるような自信が伝わってくる。

このときのBMWの「Kunstlerische Gestaltung」(“工芸芸術部門”と訳せばいいのか)は、ホントいい仕事をしたと、つくづく思わせるデザインなのだ。

いっぽう、戦後のBMWの存在感を北米市場で印象づけた「507」(1956年)は、キドニーグリルを最大限に自由に解釈。

オープンモデルの507。

Hardy Mutschler

のちに日産「フェアレディ240Z」のデザインに関与したといわれるドクター・アルブレヒト・グラフ・フォン・ゲルツは、縦を思いっきり縮め、いっぽう橫幅を思いきり拡張した。

エンジンフードのなかに収まるパワフルな(3.2リッターV8)エンジンを冷却するためにたっぷりの空気を吸い込む必要がある、と、クルマ好きなら一目でわかるデザインだ。

そういえばエルビス・プレスリーは507のオーナーのなかでも最も有名なひとりで、徴兵されドイツ南部バイエルン州フリードベルクのレイバラックス基地(2007年に返還)で勤務した際、507を持っていった。

このとき、プレスリーのクルマと認めた女性ファンが、駐車してある507にキスマークを残していくので、ちょっと困ったプレスリーが車体を赤色に塗ったと言われている。どうでもいいけど、おもしろい話。

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