小学校栄養士の松丸奨です。今日は「焼く」ことに注目しておいしいスープを作ってみましょう! 「グリルカレースープ」のご紹介です。
おいしい野菜というと、新鮮さ、シャキシャキの食感、とろとろに煮た野菜などが思い浮かびます。このように食感も大切なポイントですが、もう一つ大切なことがあります。それは野菜のもつ「甘み」です。この甘みを引き出す調理のために必要となるのが「加熱」です。フライパンに油を入れることでより高温に、野菜を動かさずにじっくりと加熱し続けることで、温度を伝える。それによって野菜の甘みを引き出すことができるのです。つまり、いため物のように熱がかたよらないことが大切です。その際、おこげを作ろうとして焦がしてしまった!という失敗を防ぐために便利な食材を入れましょう。
それはウィンナーやインゲンなどの食材。簡単にフライパンで転がしやすく、裏が焦げていないかの確認がしやすい丸い食材です。ウィンナーやインゲンの裏を確認して、焦げ目があれば、ジャガイモなどもいい感じに焦げ目がついているはずです。そこで火を止めましょう。おいしく作るちょっとしたポイントですね。
さて、そんなインゲンは栄養素でも注目です。インゲンにはβカロテンが豊富に含まれているため、活性酸素の害から体を守ってくれたり、肌や粘膜を健康に保つ効果が期待できます。アミノ酸の一種であるアスパラギン酸は、エネルギー代謝に関わり、疲労回復やスタミナ増強に、リジンは肌や血管の健康に役立つと言われています。
おいしくて栄養満点な野菜たっぷりのスープを楽しみましょう。
[作り方]
(1) タマネギは厚めの輪切り、ニンジンは厚めの斜め切り、ジャガイモとカボチャは厚めに切る。
(2) フライパンを強火で加熱し、サラダ油を入れてから、(1)の野菜とインゲン、ウィンナーを入れてフタをして焼いていく。両面を2~3分ずつ(この時点では焦げ目を両面に付けるだけ。火が通ってなくても大丈夫)
(3) 鍋を用意して、(2)の野菜とウィンナーと水を入れてひと煮立ちさせる。(A)の調味料を入れて中火で10分~30分煮込めば完成。
(レシピ作成 栄養士 松丸奨)
からの記事と詳細 ( グリルカレースープ…大切なのは、野菜のもつ「甘み」 - 読売新聞 )
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