【1981年式 ダイハツ シャルマンバン・カスタム Vol.1】
トヨタとダイハツの業務提携が発表された1967年以降、その悲哀をもっとも強く感じさせたクルマがシャルマンではないだろうか。
業務提携から完全子会社化されたダイハツは、トヨタがラインナップしていない軽自動車への専念が役割となり、実質的に軽自動車以外のクルマ開発が停止。そんな中でシャルマンは久しぶりに自主開発したクルマだった。
フラッグシップモデルを切望するダイハツに押し切られるように、親会社トヨタが許可した新型車の自主開発だったが、その内情はとても新しくクルマを開発するものではなく、当時でさえ時代遅れになっていた70年発売のE20カローラをダイハツ側に移管し、これを元に改良を施すというもの。そのためシャシーやエンジンは流用、ボディパーツもいくつかは既存の車種のものに加工を加えて使用した。それでもコンパーノ以来久しぶりのダイハツ自主開発車両。ダイハツ技術者の心意気はE20カローラの角形2灯式から丸形4灯式へと変更されたヘッドライトなどからうかがい知ることができる。
またボディ外板にしても、E20カローラと並べて比べてみると新しく作り直されていることがわかる。目立つところでは太いボディサイドストライプやリアへと流れるサーフィンラインなど独自のデザインが採用され、内装やインパネについてはE20カローラとは全く別物となっているのだ。
リアフェンダーの筆記体のシャルマンエンブレムなど【写真6枚】
ダイハツマークの下にシャルマンを入れるなど、このクルマ独自のこだわりをみせる凝った作りのエンブレム。フロントグリルの中央に取り付けられている。
カギ付きのフューエルリッド。こういったパーツの1つ1つが作り込まれており、シャルマンに対するダイハツ開発陣のこだわりを感じさせる。
Vol.【2】、Vol.【3】に続く
1981年式 ダイハツ シャルマンバン・カスタム (J-A30V)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 4090mm
全幅 1520mm
全高 1390mm
荷室長 2名乗車時/5名乗車時1510mm/865mm
荷室幅 2名乗車時/5名乗車時1250mm/1245mm
荷室高 2名乗車時/5名乗車時830mm/810mm
ホイールベース 2335mm
トレッド前/後 1250mm/1245mm
最低地上高 170mm
車両重量 910kg
乗車定員 5名
最大積載量 2名乗車時/5名乗車時400kg/200kg
登坂能力sinθ 0.49
最小回転半径 4.6m
エンジン型式 4K-J型
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 1290cc
圧縮比 9.0:1
最高出力 72ps/5600rpm
最大トルク 10.5kg-m/3600rpm
タンク容量 43ℓ
変速比 1速 3.789/2速 2.220/3速 1.435/4速 1.000/後退 4.316
最終減速比 3.909
ステアリング形式 ボールナット式
サスペンション前/後 ストラット式コイルバネ/車軸式半楕円板バネ
ブレーキ前/後 ブースター付きディスク/リーディングトレーリング
タイヤ前後とも 5.00-12-4PR
発売当時価格 67.3万円
からの記事と詳細 ( グリルからはみ出した丸目4灯! ダイハツのフラッグシップモデル|1981年式 ダイハツ シャルマンバン・カスタム Vol.1 - マイナビニュース )
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