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Thursday, June 11, 2020

STACKING PAPER LID 〜地球のことを考えた紙製のフタで「おいしい」を - PR TIMES

ENJOY GOOD FOOD「おいしい」を続けるためにできること Vol.2

CREATOR INTERVIEW

VOICE 想いをつなげる

STACKING PAPER LID 〜地球のことを考えた紙製のフタで「おいしい」を

DEAN & DELUCAで使用している、ホットドリンクのテイクアウト用カップ。このプラスチック製のフタ(リッド)に代わるものを、私たちは模索しています。その一歩として、飲み口のない紙製のフタをテスト導入することにしました。

選択したのは、プロダクトデザイナー・柴田文江さんの作品「スタッキングペーパーリッド」です。ふだんはエレクトロニクス商品や日用雑貨など、工業デザインの世界でご活躍の柴田さん。このフタを考案・発表したのは2006年の「竹尾ペーパーショウ」。1965年から続く、紙の展覧会です。3次元での表現が難しい素材の紙に、最初は戸惑いもあったそう。でも、重ねた紙コップの姿をきっかけに、ぴたりと収まる洗練されたフタが生まれました。

そして、このたびお待ちかねの製品化。DEAN & DELUCAとの取り組みで、お客さまに体験していただくことに。このテスト導入を前に、生みの親である柴田さんを訪ねました。

“当たり前”がないことで、立ち返る

2003年から、DEAN & DELUCAではテイクアウト用の紙製カップに、飲み口のついたプラスチック製のフタを導入しています。持ち帰りしやすく機密性も高く、飲食店や街などで、今や見慣れた姿です。

ドリンクを持ち帰る場合は、紙とプラスチックがワンセット。それが“当たり前”と、多くの人が思っていました。でも、柴田さんとしては、その“当たり前”に違和感のようなものを覚えていたそうです。

「これを考えた2006年は、(テイクアウト用の紙製カップに)フタをつけるっていうこと自体が新しかったんです。さらに、フタから飲むスタイルは新鮮で、わざわざ紙製のカップにプラスチック製のフタっていうのも贅沢感みたいなものがありました。

一方で、素材が違うから分別する必要があったり、その際に手や服が汚れることがあったり、ごみ箱のお掃除をする方が分別してくださることもあると聞いて……。なんだか大変だな、と思って、考えはじめたんですよね。環境のことも手助けできたらとは思っていたけど、今よりもうちょっと、緊張感はなかったかもしれません」

当時、現在の海洋汚染に繋がっているとされる「マイクロプラスチック」という言葉は、まだ知られていませんでした。でも、フタを紙にすれば、そのまま可燃ごみのボックスへ捨てられる。つまり、手間がなく、気分もいいと、柴田さんは考えたのです。

さらに、柴田さんはデザインの原点にも立ち返りました。

単純に、素材を替えるだけでいいのだろうか。それでは、未来がないんじゃないか。

そうしてできあがったのは、内側にフタが収まるかたち。

コップの内側に小さいコップを重ねるような設計です。これなら、持ち歩いてもこぼれにくく、かつ外すときもスムーズ。また、保管スペースも少なくてすみます。

さらに、飲み口があるものとないものを考案しました。「これは、私からのメッセージ」と柴田さんはいいます。

「今回、製品化するのは飲み口がないほう。フタをはずして飲んでもらいたくって。

そもそも、コーヒーは香りも楽しむものですし、今はいろんな種類もあって、中にはとってもデリケートなものもあるでしょう。だからフタをはずして飲むと、より一層おいしいと思うんですよね。一方で、買って持ち帰りたいとなったら、フタをしたい。そういう時に必要な機能性を備えたフタがあればいいなって。

今までは付け加えていくことがサービス、みたいなところがあったように思うけど、これからは、適切にそいでくっていうのもあると思うんですよね。全員が全員、使わなくちゃいけない。フタをするのが“当たり前”じゃなくて、いらない人は『いらない』と言えることもサービス。

だって、そもそもごみが出ないことがうれしいじゃないですか。過剰に包装されたものはあけるまでに萎えちゃうし、アイスドリンクには必ずストローがついてるけど、ストローがなくても飲めるし、紙ストローは、余計にコストがかかるとも聞きました。それに、直接ゴクリと喉越しを味わうのもおいしいですよね。

提供する側もサービスを受ける側も、必要をジャッジする。それが今、大切なように思います」

この、小さな紙製のフタが、新しい価値観に気がつくきっかけになるといい。当たり前の思い込みを崩す、ある種の違和感を考えるチャンスにしたい、とも。

「環境問題について真剣に考える人が増えたいま、この存在を、サービスの受け手も納得してくれると思うんですよ。これまでは、機能性やコストパフォーマンスを求めてきたけれど、どうしたら続けられるのか。未来に想いを巡らす機会が増えてきた、というか」

消費者から生活者へ。サービスの受け手が、自らのスタイルや価値観を、消費を通じて示しはじめた。そして、環境問題がより身近になっているいまだから、紙製のフタは本当の理解を得られるのかもしれない、と続けます。

「私はプロダクトデザインが専門だから、プラスチックのよさも十分理解しています。フタの密封性でいえば、プラスチックのほうが高い。でも、紙の弱点をみんなが気にして、工夫しながら使っていける世の中になりつつあるんじゃないでしょうか。『大丈夫、大丈夫。そこは気にして飲みますから』って。ある種、完璧でない物事を体験することで、大らかに受け止められるようになってほしいんですよね。

私含め、みんなの協力や理解があると、環境に対する解決策って、少し違う答えが出せるようになっていくと思う。その追い風にのって、サービスの提供者である企業やお店も、勇気あるメッセージを出してくれたらいいですね」

サービスの提供者ができるうつくしい選択

『スタッキングペーパーリッド』の元となるデザインをした2006年といま。デザインはほぼ変わっていないけれど、自身のモードと時代の流れが大きく変わったという柴田さん。紙という素材は決まっていたそうですが、そもそもなぜフタに決めたのか、聞いてみました。

「3次元に曲がらない性質でできにくいアイテムを。そしてあえて、プラスチック製が“当たり前”になっているアイテムを紙製にしようというところからはじめました。

実際は、2次元のものを3次元にするのは難しくて……。やっぱり紙ならではのかたちはあるから、それは苦労しました」

考えながら、当時振り返っていたのは、アイスクリームのフタや牛乳瓶のフタ。シンプルな構造なのに、必要を満たしていました。

「あれってすごい! 厚紙で押さえているだけなのに、きちんと封、つまりフタの役割をしているんです。今は、牛乳瓶のフタもプラスチック製になったけど、液体を紙でフタするって普通のことでした。

あとは、捨てるときも楽だったなって。紙製の容器に入ったアイスクリームは、食べ終わったら、分別いらず。おいしい気持ちに浸ったままでいられます。だけど、ホットドリンクのテイクアウトカップは、紙コップとプラスチック製のフタだから、分別しないとだめでしょう。こぼれないのはいいことだけど、不親切にも感じていたんです」

わざわざ素材を分けることで強みを活かせる一方、かえって不便になる場合もある。それなら、同じ素材でつくっていたあのころに立ち返ってみよう。柴田さんの発想はとてもシンプル。でも、理にかなっていました。

「なんでも脱プラして素材を置き換えることだけが、未来ではないと思うんです。サービスの提供者である企業やお店も、安価でさまざまな形状がつくれるから、漏れにくい=安全だから、という理由だけでプラスチックを選択するのではなくて、それは長く未来に続けられるのかっていう目を改めてもってみると、かたちやサービスの選択が変わるのかもしれません」

未来にまで思いを巡らせて、生まれた「スタッキングペーパーリッド」。

一緒にご提供しているのは「日本デキシー」という紙コップ専門会社が手がける、紙コップ特有のにおいがほとんどない特別なもの。香りを繊細にたのしみたい飲み物にうれしいカップです。

「まずは、既存のワンサイズ。小さな歩みからはじめて、徐々に拡まっていけばいいなと思っています。

たとえば街角の、豆にすごくこだわったコーヒーショップや紅茶専門店。カップのにおいに邪魔されず、フタを外して飲むことがうれしい。そういうところで、一杯一杯、じんわり伝わっていけばいい。それが、メッセージの理解者も増えることにつながるように思うし、また別のところで波及するかもしれないから。

大量生産は、あまりまだ、考えていません。もちろん、大量につくるほうが製造ラインも確保できるし、さまざまなスピードは上がります。でも、発信したメッセージを確かに受け取って、賛同してもらえる人たちとやっていくこと。それが、長く続くことなのかなと」

柴田さんから最後に出た、「長く続く」ということば。それは、DEAN & DELUCAの考える『「おいしい」を続けるためにできること。』にも、通づるものがあるように感じました。

ご提供するものを通じて、お客さま一人ひとりの思考やアクションを、うつくしい未来につなげていく。そのための、メッセージを発信する。これも、私たちサービスの提供者にできる選択の一つと、考えています。

だから今一度、なにを選ぶか。それは必要なのか。私たちはお客さまと一緒に、このテストを通じて考えていきたいと、たのしみにしています。

CREATOR INTERVIEW

柴田 文江

FUMIE SHIBATA

プロダクトデザイナー。1965年、山梨県出身。家電メーカーを経て、Design Studio S設立。エレクトロニクス製品から、文具、家具、食器、ホテルなど、生活製品を中心に、幅広く手がける。 http://www.design-ss.com/

STACKING PAPER LID 〜地球のことを考えた紙製のフタで「おいしい」を

いつもより少し早く起きて、1日の始まりを充実したものに。そんな想いを込めた、ドリップコーヒー「アーリーバードブレンド」を、紙のフタで味わってみませんか。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000128.000036230.html

ENJOY GOOD FOOD 「おいしい」を続けるために私たちができることからはじめます。

2018年6月5日は世界環境デーに発信されたメッセージ「プラスチック汚染をやめることーそれは使い捨てプラスチックを拒絶すること。再利用できないものは断ること」〜(© UNIC,プレスリリース 18-032-J;2018年06月05日より引用)

プラゴミの多くを小売業が排出している事実の中、

使い捨て包材のありかた次第を見直し

DEAN & DELUCAは、これからもおいしいを続けるためにできることを選択し

継続的な環境保全に取り組んで参ります。

https://www.deandeluca.co.jp/enjoygoodfood

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June 12, 2020 at 06:01AM
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