こんにちは!管理栄養士でヨムーノライターのmonchiです。
皆さんは魚をグリルで焼くときに、網に皮がくっついて困った...という経験はありませんか?
網に皮がくっつくと身がくずれてぼろぼろになり、見た目が残念なことに。何より網についた皮はこすっても取れにくく、後片付けに時間がかかるので面倒ですよね。
そこで今回はそんなお悩みを解決するべく、「焼き魚が網目にくっつかない方法」を徹底的に比較してみました。
焼き魚が網にくっついてしまう理由と解決策
焼き魚が網にくっつく理由は、肉や魚などの動物性たんぱく質が50℃以上になると金属に対してくっつく「熱凝着」と呼ばれる現象によるものです。
ふっ素樹脂などの加工がはがれかけているフライパンで、お肉を焼くとくっついてしまうのも「熱凝着」が原因です。
「熱凝着」を防ぐためには下記2つのポイントが有効です。
- 魚と金属を、直接触れさせない
- 加熱スピードを工夫して、くっつく力をなくす(金属に触れる魚表面のたんぱく質を一気に変性させる)
今回は魚の「熱凝着」を防ぐと言われている
- 焼き網に油を塗る
- 焼き網にお酢を塗る
- 予熱しておく
計3種類の解決策を実践して、魚の皮のくっつき具合いを検証してみました!
【徹底比較1】焼き網に「油」を塗ってみた
焼き網に油を塗っておくと、魚と焼き網が直接触れるのを防ぐことができます。やり方はキッチンペーパーを使って、焼き網の表面に油を塗っていきます。
油を塗って焼いた結果、皮がはがれず、きれいに焼けた
焼き網の表面に油を塗ってから焼くと、焼き網に魚の皮も身もほとんどくっつきませんでした。焼き魚の皮の表面もはがれている部分は無く、きれいに焼けました。
【徹底比較2】焼き網に「お酢」を塗ってみた
焼き網にお酢を塗っておくと、お酢に含まれる酸の働きで魚の表面のたんぱく質が変性されて、くっつく力が失われ、熱凝着を防ぐことができます。
やり方はキッチンペーパーを使って、焼き網の表面にお酢を塗っていきます。
お酢を塗って焼いた結果、きれいに焼け、お酢の味も気にならない
お酢を塗って魚を焼いた場合も油を塗ったときと同様に、焼き網に皮や身はくっつきませんでした。
お酢を塗るとなると、味やにおいが気になりますが、加熱とともに酸が飛ぶので、食べてもお酢の味やにおいは全く気になりませんでした。
【徹底比較3】グリルを「予熱」しておいた
魚焼きグリルを予熱しておくことで焼き網の表面が熱くなり、魚を乗せたときに表面がより早く加熱されます。そのため、魚のたんぱく質がすばやく変性し、熱凝着を防ぎます。
予熱時間の目安は2~3分です。重要なのは焼き網もセットした状態で予熱することです。※取り扱い説明書を確認して行ってください。
予熱して焼いた結果、1番簡単にきれいに焼けた
予熱をした場合も焼き網に皮は全くくっつかず、身もほぼくっつきませんでした。予熱するだけなら特別な材料が不要で、簡単にできるのがいいですね!
最強ラク技は「グリルの予熱」!ただし注意点も
▲右から「油」を塗って焼いた魚・「酢」を塗って焼いた魚・「予熱」してから焼いた魚の順
今回は、魚の「熱凝着」を防ぐため、油・酢・予熱の解決策で試してみました。その結果、写真の通りすべて"魚の皮がくっつかない"ことがわかりました。どれも皮のはがれもなくきれいな状態ですね!
個人的に、「予熱」をしてから焼く方法が、調味料などの材料いらずでコスパもよく、キッチンペーパーの後処理もなく、最も手間がかからないためおすすめです。
ただし、魚の表面に水分がついていると、せっかく予熱しても、焼き網に魚をのせた時、網の表面の温度が下がって、くっつきやすくなってしまうので注意しましょう。
魚焼きグリルの面倒な後片づけが、とってもラクになりますよ。
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