プロ野球創設期の名投手、故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」の選考委員会(堀内恒夫委員長)が21日、都内のホテルで行われ、2000年以来、19年ぶりに「該当者なし」と決まった。
「先発完投型」の投手を対象とした同賞には、勝利数や投球回数など7項目の選考基準がある。選考委員会では、ともにリーグ最多の15勝をあげた巨人・山口俊投手(32)、日本ハム・有原航平投手(27)らを中心に議論が進められたが、山口は完投がなく、有原も1試合にとどまるなど決め手を欠いた。
投手の分業制が進み、長いイニングを投げる先発投手が減る中で、堀内委員長は「これ以上、賞のレベルを下げたくない。沢村さんの名前を傷つけてしまう」と、該当者なしに踏み切った理由を説明した。
◆沢村賞の選考基準と各項目をクリアした投手
〈1〉15勝=山口(巨人)、有原(日本ハム)
〈2〉150奪三振=大野(中日)、山口、今永(DeNA)、有原、千賀(ソフトバンク)、山岡(オリックス)
〈3〉10完投=なし
〈4〉防御率2・50=山本(オリックス)、有原
〈5〉200投球回=なし
〈6〉25試合登板=大野、ジョンソン(広島)、西(阪神)、青柳(同)、大瀬良(広島)、柳(中日)、小川(ヤクルト)、千賀、山岡、美馬(楽天)
〈7〉勝率6割=山口、今永、柳、有原、千賀、高橋礼(ソフトバンク)、山岡、美馬
▽4項目クリア=山口、有原
▽3項目クリア=今永、千賀、山岡
2019-10-21 08:00:00Z
https://hochi.news/articles/20191021-OHT1T50154.html
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