トヨタの北米法人は6月6日に、「クラウンシグニア」と名付けられた新型車を今夏発売することを発表しました。日本仕様とどのような点が異なるのでしょうか。
トヨタ新型「クラウン“シグニア”」日本との違いは?
トヨタの北米法人は6月6日に、「クラウンシグニア」と名付けられた新型車を今夏発売することを発表しました。
現地のプレスリリースにはトヨタのSUVラインナップに印象的なスタイルとファッショナブルな機能をもたらすと記載されていますが、このモデルは日本でも2024年央以降に発売を予定している新型「クラウンエステート」の北米仕様版です。
クラウンシグニアのパワートレインには240HPを発生させる2.5リッターのハイブリッドシステムを搭載し、すべてのグレードがAWDであることがアナウンスされています。
このパワートレインはすでに北米地域で販売されているクラウン(日本名:クラウンクロスオーバー)の2.5リッターモデルと同等と考えられ、日本仕様で販売が予定されている新型クラウンエステートにも同様のものが搭載されると見られています。
一方、日本仕様の新型クラウンエステートにはハイブリッドに加えPHEV(プラグインハイブリッド)モデルもラインナップされると公表されていますが、現在のところ北米向けのクラウンシグニアへの設定は発表されておらず、この辺りは仕向け地によってパワートレインを選択している可能性もありそうです。
エクステリアのデザインはすでに発表されている新型クラウンエステートと大きく変わりませんが、北米仕様の特徴のひとつでもあるサイドマーカーが前後のホイールアーチ部分に備わるほか、クラウンシリーズではおなじみの王冠マークが備わっているフロント、ステアリングセンター、ホイールセンターのエンブレムがトヨタエンブレムに置き換えられている点が大きな差異となっています。
インテリアのデザインは左ハンドル化によって左右が鏡像となっている以外はこちらも大きな変更は見受けられませんが、日本仕様では3色用意されるインテリアカラーが、クラウンシグニアではブラックとサドルタンの2色展開となっている点も違いとなっているようです。
クラウンシグニアにはエントリーグレードの「XLE」と上級グレードの「Limited」が用意され、XLEでも必要な装備はほぼほぼ標準装備化されていますが、Limitedになるとホイールが19インチから21インチにインチアップされ、ガラスパノラマルーフや11スピーカーのJBLプレミアムオーディオシステム、デジタルリアビューミラー、デジタルキー機能(スマホをキーにすることができるもの)などがプラスされるとのこと。
価格はXLEグレードが43,590ドル(日本円で約700万円)、Limitedグレードが47,990ドル(日本円で約770万円)となっていますが、円安の影響もあり日本で新型クラウンエステートとして登場する際はもう少し安い価格で発表されるのではないでしょうか。
北米向け新型クラウンシグニアは今夏の発売が予定されている一方、国内の新型クラウンエステートは当初の発売予定を後ろ倒しして2024年央以降の発売となっていますが、もしかするとクラウンシグニアと近いタイミングで正式発売となる可能性もありそうです。
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