■次期型登場にも期待大な「でんき キューブ」とは
日産のブランド発信拠点である「NISSAN CROSSING」(ニッサン クロッシング:中央区銀座)は、2024年6月30日までコンパクトハイトワゴン「キューブ」を実車展示しています。
初代キューブ(キューブキュービック)をベースにしたテストカーだといいますが、どのようなクルマなのでしょうか。
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キューブは、日産がかつて販売していたハイトワゴンです。初代は1997年にコンパクトカー「マーチ」をベースに誕生し、大ヒットモデルとなりました。
2002年に2代目へフルモデルチェンジ。角を丸められた個性的なスクエアフォルムで再び支持を集めています。
2003年には、ホイールベースを延長し7人乗り・3列シートレイアウトとしたコンパクトミニバン「キューブ3(キューブキュービック)」も登場し、さらにラインナップを拡大しました。
キューブ、キューブキュービックともに、搭載するパワートレインは1.5リッターおよび1.4リッター直列4気筒ガソリンエンジンで、CVTおよび4速ATが組み合わされます。
そんな2代目キューブをベースに造られたのが、今回展示されている「キューブ EVテストカー(でんき キューブ)」です。
これは、2010年に登場した日本初の量産型BEV(バッテリーEV:電気自動車)「リーフ」の実験用に製作されたテストカーで、2008年におこなわれた日産先進技術説明会においてプレス向けの試乗会もおこなわれています。
3列シート車のキューブキュービックをもとに造られ、ボディサイズは全長3900mm×全幅1680mm×全高1645mm、ホイールベース2600mmです。
搭載されるモーターは最高出力60kW、最大トルク216Nmで、前輪駆動と組み合わせています。
また床下には市販版のリーフに採用された新開発のラミネート型リチウムイオンバッテリーが搭載されていました。
基本的にベース車と変わりませんが、フロントグリルには稲妻や電流をイメージした模様が描かれているほか、専用デザインのアルミホイールが採用されるなど、細部のデザイン変更がなされているのが大きな違いです。
室内もベンチシート・コラムシフトのベース車に対し、テスト車両はフロアシフトと左右セパレートのフロントシートが採用されていました。
なおこのテスト車両をベースにしたと思われる「でんき キューブ コンセプト」が2008年3月の米国・ニューヨークモーターショーに出展されています。
テスト車両と似た“電流”グリルが備わるほか、前後バンパーやホイール、インパネまわりなども専用デザインとし、イエローの専用内装色を採用するなど、独自の表現が与えられていました。
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キューブはその後2008年に3代目に移行し、3列シート仕様は廃止されています。
国内では現在、トヨタのハイトワゴン「ルーミー」が販売ランキングの上位に位置し続けているほか、軽自動車市場でも背の高い軽スーパーハイトワゴンが人気の中心となっています。
そんななかで日産は2020年に3代目キューブの販売を終え後継モデルも登場しておらず、次期型キューブの復活が待たれるところです。
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