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Saturday, May 4, 2024

久場さん(首里中) 世界一に スタッキング 猛練習重ねて 3―3―3 日本新へ - 琉球新報デジタル

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 那覇市立首里中学校3年の久場雄真人(ゆまと)さん(14)が、3月末に米国フロリダ州オーランドで開かれたスポーツスタッキングの世界大会「2024ワールドスポーツスタッキングチャンピオンシップ」に出場し、13~14歳の男子の部の「3―3―3」という種目で優勝して世界一となった。

 スポーツスタッキングは米国発祥の競技で、カップを決められた形に重ねたり崩したりする速さを競う。「3―3―3」はカップを三つ重ねた形を3セット作って崩すまでの速さを競う種目。1・813秒と自己ベストを更新し、今後、日本新記録に認定される見込み。

 久場さんは「1位を取れるとは思わなかったのでうれしかった」と喜びをにじませた。「3―6―3」と「サイクル」の2種目を合わせた総合順位は3位に食い込んだ。

世界大会で表彰台に立つ久場雄真人さん(久場さん提供)

 スポーツスタッキングを始めたのは、新型コロナウイルス禍だった小学5年の夏。ユーチューブの映像に興味を持ち、早速カップを購入して練習を始めた。過去に「あやとり博士」「折り紙先生」とあだ名がついたほどの手先の器用さと集中力で、めきめきと上達した。

 久場さんは「自分の実力が上がっていくのが数字で分かるから楽しい」と競技の魅力を語る。

 大会前は朝5時には起きて練習し、夜も練習を重ねる。これまでの大会では「3―6―3」と「サイクル」で日本新記録を樹立した。

 久場さんの活躍を受けて、日本スポーツスタッキング協会は2023年7月に初の沖縄大会を実施。今年7月には第2回の大会を予定する。県内の競技者はまだ少なく、久場さんは大会で仲間を増やしたいと意気込む。

 久場さんの活躍を支える母の範子さん(46)は「いくら良い成績を取っても満足せず、いつもストイック。趣味で始めたと思っていたのが、ここまで来るとは思わなかった。スポーツスタッキングがもっと広まって雄真人の仲間が増えてくれたらいい」と話した。

 (中村優希)

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