北米インフィニティは、新型コンセプトカー「QXモノグラフ」を米国カリフォルニア州で開催中のペブルビーチ コンクール デレガンスで世界初公開しました。
流れるライトの巨大グリル装備!
日産が海外で展開する高級ブランド「インフィニティ」は、2023年8月17日(現地時間)、新型コンセプトカー「QX Monograph(モノグラフ)」を、米国カリフォルニア州で開催中のペブルビーチ コンクール デレガンスで世界初公開しました。
インフィニティQXは、同ブランドのなかでもフラッグシップSUVに位置するモデルで、初代は日本において「テラノ」として展開されていた四輪駆動車がベースとなっています。
現行型は2012年に登場した3代目で、押し出し感の強いフロントデザインや高級な内装、全長5.3m×全幅2mを超える大型のボディを特徴としています。
今回世界初公開されたQXモノグラフは、この「QX」シリーズを名乗るコンセプトカーで、インフィニティ車の新デザインテーマを採用し、たくましさを感じさせるスタンスと雄大でありながら優雅なプロポーションを持っています。
ボディデザインは一見するとシンプルに見えますが複雑な形状で成り立っており、繊細な日本スタイルの影響を融合させたものだといい、6層構造の特殊ペイントで日没の瞬間からインスピレーションを受けたとする「茜」カラーに塗装されています。
特に、フロントフェイスの大部分を占める大きなグリルは、静かな竹林からインスピレーションを受けたという縦ルーバーのクローム仕上げのものを採用。
新デザインの立体的なインフィニティロゴが配されたうえに、照明機能を施すことで夕暮れや夜間で存在感を高めました。
さらに、フロントグリル上縁には、左右の上部シグネチャーライトと連続するように点灯する複数個の照明「デジタルピアノキー」ライティングを装備し、流れるように点灯します。
ボディサイドは上部ライトからテールライトまで一直線に結ぶキャラクターラインとフラッシュ型のドアハンドルを装備し、流麗なスタイリングを実現。フロントフェンダー内に竹をイメージしたダクトが設けられています。
リアはフロント同様、一文字で連続的に点灯する赤いテールランプを幅いっぱいに装備し、水の上で光が静かに揺らめく様子を再現しながら、記憶に残るシグネチャーを実現します。
ルーフはパノラマルーフを装備しますが、着物織りをモチーフにした加飾とともに、茜色の幾何学模様がガラスの周囲を囲うようにデザインされています。
インフィニティのグローバルデザイン担当シニアバイスプレジデントのアルフォンソ・アルバイサ氏は、新型QXモノグラフについて以下のようにコメントしています。
「私たちは感情や興味を呼び起こすことを目的として、アートワークの観点からインフィニティの各デザインにアプローチしています。
新型QXモノグラフは、インフィニティの芸術性を最大限のスケールで探求し、大胆なものを生み出すための大きなキャンバスとなりました」
なお、QXモノグラフの市販化などは現在明らかにされていません。
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