こちらは「かいサポ(お買いものサポーターチーム)」が編集・執筆した記事です。
約20年前よりアパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザイナーとして東京のストリートカルチャーの最前線に立ち、カッコいいモノを知り尽くしたデザイナーのハイロック氏。
デザイナーとして活躍する傍ら、自身の情報サイト「HIVISION」にて、独自のモノ選びについて発信しています。
今回は彼が手掛けた「PlayTronics」のコンテナをご紹介いただきました。
入れ物は、恋人(モノ)待ち
こちらは、ハイロックさんオリジナルブランド「PlayTronics」(=遊びを科学する)のロゴがキャッチーにデザインされた、オリジナルコンテナ。
架空のおもちゃブランドの段ボール箱をイメージしたという薄ベージュのボディに、パキっとした赤の組み合わせが、かわいい。コンテナとはつまり、入れ物。ハイロックさんには、独自の「入れ物論」なるものがあるのだとか。
「モノを多く持つ人間にとって重要なのって、実は『受け』なんですよ。僕のオフィスには、出番待ちしている『受け』がいっぱいありますよ。棚の上の茶色いあれもそうだし。そこにある透明の筒もそう。あそこの上にある白い陶器にもまだ何も入れていなし。あとこれも、あれも……」
「『受け』と『中身』の関係性を作ることこそが、空間をデザインしていくことだと思っています。『受け』があると、自然とモノを整理できる。だから『受け』をどんどん集め始めちゃうんですね。あらかじめ置いておいて、必要なときに『これを入れよう』と、結びつける。だからそういう観点でいくと、こういうコンテナはいくつあっても便利なんですよ。これ、使わないときは畳んでおけるんで。畳んで5つくらい収納しておけば、いつかこれを入れるモノとペアリングさせられる。恋人(=モノ)待ち、みたいなものです(笑)」
ハイロックさんのデザインオフィスには、とにかくモノがたくさん。だからこそ「受け」が必要。空間をすっきりさせるために、なくてはならない重要ツールなんです。
シンデレラフィットを常に考えている
空間に対するシンデレラフィットを全て狙って置き場を決めている、というハイロックさん。だから「PlayTronics」のコンテナもオフィスにフィットするようにデザインしたそう。デスクの脇にすっと入れることのできるサイズです。
「うちのスタッフはこれに仕事道具を入れて、家とオフィスを往復しています。1箱で完結するって、わかりやすいでしょ。いわば『もち運び型ロッカー』です」
ハイロックさんが生み出す商品は、そのモノが「どんなふうに使われるか」のストーリを捉えたデザイン。だから、一つひとつのシーンにおいて気持ちよくスマートに使えるんですね。脱帽です。
サイズは2種類。大は、間口530mm×奥行366mm×高さ336mm(外形寸法)、折りたたみ時の高さ71mm。小は、間口366mm×奥行262mm×高さ284mm(外形寸法)、折りたたみ時の高さ88mm。大に小を2つ重ねると、ぴったりハマります。美しい。
アメリカの質実剛健なデザインが好き
「業務用の、質実剛健なデザインが好きなんです」
デザインと設計にインスパイアされたのは、雑貨好きの間では知らない人はいないであろう、「トラスコ」のコンテナ。色は、この1色だけ。あえて段ボール感を出したという薄ベージュのボディに、「PlayTronics」のロゴと「The Future of Toys」の文字が映えています。おもちゃの未来とは、なんだかワクワクするワード!
そしてこのコンテナの扱いやすさは、説明書を見なくたって組み立てられて、感覚で畳むことができるところ。こういうちょっとしたところが、使いやすいかそうでないかの分かれ道。大サイズは、パチンとロックすることもできます。
さらに、繰り返し使えるところもいい。 「段ボール箱だと、使っているとどうしてもへなってきちゃう。そうしたら潰して捨てることになってしまう。コンテナなら使わないときは、畳んでおけばいい。一生使い続けられますよね」
Photo:中里虎鉄
Text:松崎愛香
からの記事と詳細 ( 【限定販売】「トラスコ」のコンテナにインスパイア!折り畳みも ... - GIZMODO JAPAN )
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