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料理研究家の本田よう一さん（39）は妻と共働きで、4歳の息子と0歳の娘、2人の子どもがいます。家にいる時間が長いこともあって、炊事と買い物は本田さんの担当です。
鶏スペアリブのグリルは、長男が2歳の頃に大好きなメニューでした。「1人で10本、15本と食べて、時には大人の皿にも手を伸ばしてきていました」。ところが、ある時に突然食べなくなり、4歳の今はまったく見向きもしません。理由は分からないまま。食の好みは年齢でも変わっていきます。
世間では子ども向きのメニューと言われるものでも、息子が食べるとは限りません。「ハンバーグやカレーは、ようやく好きになってきましたが、スパゲティはまだ。鶏スペアリブも、またどこかで食べ始めるかもしれませんし、気長にやっていればいいか、と思っています」
テーブルに出した食事に手をつけなくても、無理に食べさせることはしないと本田さんは言います。「食べずに後でおなかがすくのも経験です」。そんな時は代わりを出さず、次の食事まで待たせます。
ツイッターでは「息子さんごはん」として日々のメニューを書き込んでいます。自分のための記録として始めましたが、いつからどんなものを食べ始めたのか、食べ物から成長プロセスが見えてきます。
「家事と育児をしていると、ドラマチックなことがいっぱい起きます。子どもの表情は日々違うし、彼のリアクションで気付かされることも多い。面白いなあと思います」。そんな状況に合わせてどんな料理を作るか。「家庭料理ならではの楽しみです。外食とは方向性が違って、健康に配慮するのも大事ですし」
今回のレシピは余分な脂を落としてカロリーオフができるよう、魚焼きグリルで焼く方法を紹介しています。フライパンで焼いても、おいしくできます。（構成・大村美香）
ほんだ・よういち 1983年福島県生まれ。専門学校で栄養士の免許を取得後、フリーカメラマンを経て料理研究家に。著書に「塩分1日6g わがまま男をうならせる うまい！減塩めし」など。
鶏スペアリブの甘辛じょうゆグリル
【主な材料・2～3人前】鶏スペアリブ20本（手羽中10本分）、A（しょうゆ大さじ1と1/2、みりん大さじ1、砂糖小さじ1）
①鶏肉をポリ袋に入れてAを加え、よくもんで、できるだけ空気を抜いて、冷蔵庫で一晩おく。
②魚焼きグリルなどに①を並べて、中火で8分ほど焼き、表裏を返して、さらに8分焼く。
③ポリ袋に残ったたれを絡めて、2～3分を目安に照りが出るまで焼く。
3人前として1人前約235kcal、塩分1.5g（栄養計算:女子栄養大学栄養クリニック）
一言メモ
鶏スペアリブは、手羽中を縦半分に切ったもの。火が通りやすいのが特徴。
子どもに食べさせる場合は、焼き上がった後に冷めるまで置いておく。大人向けにアレンジするなら、白いりゴマやコショウを絡めるとよい。
からの記事と詳細 ( 食べなくても焦らない 本田よう一さんが息子に作る鶏手羽中のグリル：朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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