唐突ですがすこしだけ、わたし自身の話を。
実は、FUDGE.jpでの「おいしいデート」連載に協力してもらっていた
パートナーのケンケンとお別れをして、しばらく傷心しておりました。
人生、なにが起こるかわかりませんね。笑
ちょうどそのころ職場が変わったこともあり、
そのタイミングでわたしは人生で初めての一人暮らしを始めることにしました。
(いまはクリエイティブエージェンシーで働いています。
お仕事の話もいつかできたらいいな、楽しいので)
実家は職場にも通いやすく、母の手料理は最高に美味しく、2匹の愛犬は愛おしく、
なに不自由ない生活だったのですがなんとなく、新しいことにチャレンジしたい。
(でもやっぱり愛犬と離れるのは一番つらい)
母が寂しさからわたしに「一人暮らしなんて、人生最大の無駄遣いやんか、もったいない」
と言ったのを聞いて、わたしはふと、子供の頃の記憶を思い出しました。
ええ無駄遣い、の記憶
わたしがまだ小中学生だったころ、父は時々
「これで無駄遣いでもしたらええ」
と母に内緒で、こっそりわたしにお小遣いを手渡してくれました。
少し時間が経ってから
「そういえばあれ、なにに使ったんや」
と聞いては
文房具屋で何時間も迷ってキラキラのペンを買ったよ、とか
友達と竹下通りでクレープを食べたよ、とか
大富豪専用トランプを買って従兄弟と遊んだよ、とか
そんなわたしの話を
「それはええ無駄遣いしたな」
といつも嬉しそうに聞いていました。
無駄、とは “役に立たないこと、余計なこと” だそうですが
みんなにとって必ず必要なものではないけれど、確実にだれか個人の体温をあげるもの、
実用的というわけではないけれど、自分にとっては特別な意味を持つもの、
そういった無駄なものこそがむしろ本質なのではないかと、わたしは思います。
無駄遣い上等!しないほうがもったいない!
これからはそんなわたしの一人暮らし生活での “最高の無駄遣い” を
皆さんにシェアしていきます。
タイトル新たに連載していきますので、引き続き読んでいただけたら嬉しいです。
拠点は20平米、日当たりのいいワンルーム
わたしが無駄遣いの拠点に選んだのは、20平米ほどのワンルーム。
エレベーターや宅配ボックスなんてものはもちろんない、隙間風の吹く古い部屋だけど
日当たりのいいこの部屋がなぜか妙に気に入ってしまって、勢いで決めました。
決して広くはないし、ガマンポイントも少なくないけれど
周りのひとの協力と、すこしの工夫で楽しく暮らしています。
(わたしの部屋は、職場のかたからのおさがりで溢れています。みんなの愛に囲まれた生活!)
蚤の市で一目惚れした、緑のシェルチェア
ぼんやりと家探しを始めたころ、PASS THE BATON MARKETというイベントに参加しました。
PASS THE BATON MARKETとは「日本の倉庫を空っぽに」を合言葉に、
企業やブランド、産地のデッドストックや規格外品を集めたいわば蚤の市。
(今年も何度か開催するようなので、
気になる方はぜひ行ってみてください。掘り出し物の山です。)
https://www.pass-the-baton.com/news/14553/
そこに出展していたRePLACEさんで見つけたのが
鮮やかなグリーンがかわいい、イームズのシェルチェア。
スタッキングできるタイプの脚です。(したことはない)
ユーズドならではの風合いや傷も愛おしく、
前の持ち主からパワーをもらうような気がする。
家具はなにも揃っていなかったけど、引っ越し前にビビッときて即決。
仕事をするときも、ご飯を食べるときも座るわたしの特等席です。
最高の無駄遣いがしたい!
わたしにとって無駄とは
楽しみであり、父のやさしさであり、日々のモチベーション。
家計簿とにらめっこして悩み、えいやー!と使う
これからのわたしのささやかな散財を、どうぞ見守ってください。てへ。
ぴかるん
都内のクリエイティブエージェンシーで働く25歳。
パキスタン・ベトナムで幼少期を過ごした帰国子女だが、日本語しか話せない。
最近は専ら、自宅で植物を育てることにハマっている。
Instagram:@pikapika_tamago_chan
からの記事と詳細 ( 一人暮らしのはじまり【ぴかるんの最高の無駄遣いがしたい!vol.1】 | ライフスタイル | FUDGENA(ファッジーナ) - 株式会社三栄 )
https://ift.tt/3KdVzNj
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