先行して配信した別記事にて紹介したスカイライン2000GT-R、アメリカ横断レースを支えたスタッフの内の1人、伊藤有希さんは26歳の若き女子メカニック。クルマ好きだった学生時代、倍近くも年の離れたハコスカへの感想、グレートレースの思い出、そしてモータースポーツへの思いを語ってもらった。
【1970年式 日産 スカイライン 2000 GT-R Vol.3】【2】から続く
最大のトラブルはオイル漏れ。
▶▶▶【画像12枚】「小さくて便利なんですよ、レースの時とか。あと見た目がかわいいっていうのもあるので」という伊藤さん愛用のハゼットのツールセットなど
「お昼の時間だったんですが、止まってられるのはご飯を食べる時間しかないし、とにかくオイルを継ぎ足して、ゴールまで来てもらうしかない。その夜ホテルに持ち帰って、駐車場での作業。原因はオイルクーラーで、配管をバイパスさせて走ることになりました」
そんな苦労もありながら、見事ビンゴ号は完走を果たす。
「もちろんキズがない方がいいんだけど、そのキズも、アメリカのグレートレースで付いたキズだと思うと愛しくなるし、サビひとつひとつも、落とそうと思えば落とせるけど、あのとき雨が降って、すぐに拭ける状況になかったからついたサビだと思うと、落とすのが惜しくなったりとか、そういう所がかわいいと思いますよね」
ポルシェカレラカップも2015年は年10戦の参戦。
「レース期間中はほぼ一週間カンヅメですね。こっちでメンテナンスして、向こうに行って荷下ろしして、設営とかもやって、夜遅く帰って翌朝5時に起きるとか、そういうのが一週間。それが楽しいんですよね」
古いクルマから最新のマシンまで、ビンゴスポーツのクルマには伊藤さんの愛情が注がれている。
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