BBQに欠かせないアイテムの1つにBBQグリルがあります。これからBBQを始めようという人にとっては、何をポイントに選ぶべきかわかりにくいことでしょう。そんな初めての人でも安心して買える、BBQグリルの種類と選び方のポイントをご紹介します。
BBQグリルが欲しいけど選ぶ時のポイントは?
BBQグリルを囲んで家族でいろいろ好きな食材を焼くのは、まさにBBQの醍醐味といえます。しかし、BBQグリルを初めて買うという人が売り場に行って感じることは、「種類の多さにどれを買ったらよいかわからない」ということではないでしょうか?
売り場にずらっと並んだBBQグリルにはそれぞれ特徴があり、選び方のポイントさえつかめば安心して購入できます。さらにさまざまなBBQシーンを演出するために、いくつか購入して使い分けるといったこともできるのです。
本記事ではそんなBBQグリルの種類や特徴とともに、まちがいのない選び方のポイントについてご紹介します。お気に入りのBBQグリルを見つけて、BBQを思いっきり楽しみましょう!
BBQグリルのタイプ
まずは初めてBBQグリルを購入するという人は、どのようなタイプがあるのかを見ていきましょう。
スタンダードタイプ
その名の通りもっともベーシックなBBQグリルがこのスタンダードタイプです。四角い形をしたコンロに支えるための脚をつけたもので、脚がたためるタイプも多くあります。自立型なのでテーブルから離して置くことができるので、囲むこともできるのが特徴です。
炭の補充方法にも工夫された商品があり、初心者でも慣れた人でも扱いやすくできています。高さ調節ができるタイプもあるため用途が広く、BBQを楽しむ人数で選んでも大丈夫です。
「そうはいっても使わない時や運ぶ時にあまり大きすぎると困る」という人は、脚がたためるかどうかを確認し、たたんだ時にはどのくらいの大きさになるかで選ぶとよいでしょう。
焚き火台タイプ(ロースタイル)
「少人数でゆったりとBBQを楽しみたい」、そんな人にピッタリのBBQグリルです。BBQだけでなく焚火も楽しめるロースタイルで、BBQだけでなくキャンプファイアーの気分も味わえます。
重心が低いことから安定性にも優れているため、ダッチオーブンも使えるのが魅力です。使う時には、BBQグリルに合わせたローテーブルとローチェアが必要になります。
卓上タイプ(テーブルトップ)
少人数の家庭向きで、焼き肉店の雰囲気でBBQを楽しみたいのなら、このタイプのBBQグリルがおすすめです。スタンダードタイプの脚のないタイプといえばイメージしやすいでしょう。
小さいだけあって省スペースで燃料も少量というメリットがあります。底に水を入れてテーブルが熱くなりにくいように工夫された水冷式の場合には、水が蒸発することで上昇気流ができるため、炭が燃えやすくなるというメリットも。
このほかにも蓋付きのものは燻製も楽しめ、網の高さを調節できるものは焼き加減の調節がしやすくなります。サイズは小さいものの機能性に優れているので、少人数で楽しむならこのBBQグリルがピッタリです。
パーティタイプ(ガーデン)
とにかく大型であることがパーティタイプのBBQグリルの特徴です。そのため移動には車でも不向きですが、家の庭先で大家族でBBQパーティをするなら選択肢にあがります。
大型のためまとめてたくさんの食材を焼くことができますが、その分だけ燃料も多く必要です。一度にたくさんの炭を使うことになるために使い残しが多く出てしまうなど、無駄になる燃料が出てしまうデメリットもあります。
そのようなデメリットを帳消しにするほど、機能性で優れているのもこのBBQグリルの特徴です。蓋付きでスチーム料理もこなせるものや、燃料もガスのほかに庭先仕様を強みとするコンセントタイプもあります。
場所を取るので家族が少人数という人には不向きですが、それなりに広い庭がある大家族におすすめのBBQグリルといえるでしょう。
多用途タイプ
多用途タイプは単なるBBQグリルとしてだけでなく、ダッチオーブンを使っていつもと違った料理にも挑戦できます。かまどとしても使えることから、「ただ食材を焼くだけのBBQでは飽きてしまう」という人にピッタリです。
形状もさまざまで、煙突付きでオーブンとしても活用できるものや、焚き火台にも使えるものもあります。大きさも卓上タイプと同じものからあるので、このタイプ1台で楽しみ方が大きく広がるのが一番の魅力です。
簡易タイプ(インスタントグリル)
いわゆる使い捨てタイプのBBQグリルで、「まずはBBQがどんな感じかやってみたい」という人にピッタリです。1~2人分を想定した小型なものですが、着火や片付けはもちろん、軽くて持ち運びも簡単なのでお出かけでも使えます。
大家族の場合にはその分だけ余計に用意する必要がありますが、運用のしやすさといざという時のサブ用としても使い勝手がよいです。
難点としては少人数でも短時間しか使えないということと、熱に弱い素材のテーブルの上では使えないこと。それでも燃料などもすべてセットされていて、準備や炭火起こしといった手間がかからないため、BBQ初心者向けとしておすすめです。
BBQグリルをシチュエーションで選ぶ
BBQグリルは使うシチュエーションに合ったものでなくてはいけません。そのため購入する前に使う時のことを想定する必要があります。ではどのようなことを想定したほうがよいのでしょうか?チェックしていってみましょう。
場所は?
BBQを家の庭で楽しむのか、出かけた先で楽しむのかでも、BBQのシチュエーションにははっきりとした違いが出ます。家の庭で楽しむ時には自宅に必要な物を揃えるだけですみますが、出かけて行う場合にはいくつか注意が必要です。
キャンプ所などに出かけてBBQを楽しむ時には、行く先にどのような施設があり、現地調達できるものには何があるのかもしっかりと確認しておきましょう。施設によっては薪や炭といった燃料が手に入らない場合もあります。
そうはいっても庭先やキャンプ場などの設備の整った場所を使う場合には、シチュエーションに合った使いやすいBBQグリルを用意すれば問題ありません。BBQグリル選びは楽だといえます。
しかし、自然のままの河原や山といった未整備のままの場所の場合は、必要なものをすべて用意して持って行かなければなりません。使う道具や火の管理なども、施設で行うのとは大きく異なります。ベテランのキャンパーの同行などがなければ、このような場所でのBBQは初心者は避けましょう。
人数は?
BBQグリルは参加する人数に合ったものでないと十分に楽しめません。大家族なのにBBQグリルが小さすぎれば焼くのが追い付かず、逆に少人数なのに大きすぎれば移動時は荷物になり収納時には邪魔になります。
2~3人ほどでBBQを楽しむ時には焼く面のサイズは30cm×20cm程度、3~4人ほどの場合では40cm×30cm程度、4人以上なら60cm×40cm程度が目安です。
スタイルは?
みんなでBBQグリルを囲んで立ったままワイワイ楽しむのか、椅子に座ってのんびり食事や会話を楽しむのかでも、BBQグリルの選び方は違ってきます。
BBQグリルを中心にそれなりの人数で楽しむのならスタンダードタイプかパーティタイプになりますし、座ってのんびりしながら楽しむなら卓上タイプや焚き火台タイプ、スタンダードタイプにテーブルと椅子を用意して、といったパターンが考えられるのです。
どのようなシチュエーションでBBQを楽しみたいのかでBBQグリルを選びましょう。必要ならば、テーブルや椅子もセットになっているものもおすすめです。
また、あえて異なったBBQグリルを用意することで料理のレパートリーを増やしたり、待ち時間にほかの料理で埋め合わせたりできるようにするのも、また違ったBBQの楽しみ方ができるので一考してみてください。
BBQグリルを使用する人に合わせて選ぶ
BBQグリルを使って食材を焼く時に誰がその役目を担うのか、も選ぶ際には重要なポイントです。大人だけでなく子供も焼くのに参加することもあるでしょう。焼き手にとって使いやすいBBQグリルを選ぶポイントについてまとめてみました。
高さは?
子供が食材を焼きたがる可能性も考えると、一見高さの低いBBQグリルがよいように感じるかもしれません。しかし、子供が焼きたがるのは始めのうちだけで、結局焼くのは大人の仕事になります。そのため大人が焼くのにちょうどよい高さのBBQグリルを選びましょう。
BBQグリルというと、通常は60~70cmの高さといわれていますが、中には80cmほどの高さの商品もあります。高さが80cmもあれば男性でもかがむ必要がなく、楽に食材を焼くことができるため、男性がよくBBQに参加するという場合にはおすすめです。
BBQグリルもテーブルなどと同じく脚に高さの調節機能がついたものもあるので、参加者によって変化をつけられるように、あらかじめそのようなタイプの商品を選んでもよいでしょう。
収納性は?
キャンプ場など施設に行ってBBQをする場合、BBQグリルの収納性を無視することはできません。たたんだ時にどのくらいの大きさになるかで、車で運べるサイズかどうかが決まるためです。
積載量のある車であれば、スタンダードタイプなどの一般的なBBQグリルも運べます。しかし、コンパクトカーや軽自動車といった積載量の小さい車の場合は、卓上タイプや焚き火台タイプなどのコンパクトサイズのBBQグリルから選ぶのが無難です。
もちろん自宅にしまっておく時の保管場所を確保できるかも無視できません。BBQグリルの購入時は、運送方法や収納性も忘れずにチェックするようにしてください。
火力調整は?
炭を燃料にしているBBQグリルは、家庭で普段使われている一般的なコンロと違い、火力の調節が非常に難しいという特徴もあります。しかしそのような欠点を帳消しにする、機能のついたものもあるのです。
火力が強くなりすぎないように焼き網の高さを調節し、じっくりと焦がさず焼き上げます。食材をより美味しく楽しみたい時には、このタイプの調節機能を持ったBBQグリルを選んでみてください。
炭の出し入れのしやすさは?
BBQグリルの中には、引き出し式ロストルのものもあります。ロストルとは薪や炭を直接のせる格子のことで、このロストルを引っ張り出すだけで網の上に食材をのせたまま、燃料の補充ができるのです。
便利なのは焼いている時だけではありません。後片付けの時にもロストルだけ引き出して残った炭を処理できるため、管理が楽というメリットもあります。手間をなるべくはぶきたいという人にはおすすめのタイプです。
BBQグリルの素材で選ぶ
BBQグリルはどのような素材が使われているかでも特徴がわかれます。一般的にはスチール製とステンレス製が売られていますが、少ないもののアルミ製のものも売られているのです。素材ごとの特徴をまとめてみました。
スチール製
スチール製はいわゆる鉄製で、値段は安価で種類も豊富です。ただし鉄製の欠点として重量があるだけでなくこまめな手入れが必要で、経年劣化しやすくサビやすい点があげられます。ただし初心者がまず手始めに購入するのにはちょうどよいのも事実です。使用する頻度が年に数回程度という場合には、スチール製でも問題ありません。
注意したいのは使用後の手入れです。BBQを楽しんだ後にグリルを水洗いした後は、できるだけ丁寧に水気を拭き取ってサビの発生を防止しましょう。そうすることでより長く使うことができます。
ステンレス製
ステンレス製のBBQグリルは、スチール製と比べて軽くてサビにくく、耐久性が高いという特徴があります。それだけに当然のようにスチール製よりも価格が高く、初心者がいきなり買うにはハードルが高いです。
BBQにはまっていて頻繁にやるという人にはピッタリのBBQグリルで、持ち運びが簡単なだけでなくサビにも強く、さらに手入れも簡単と三拍子揃っています。スチール製では物足りなくなった時は、ステンレス製に買い換えるのがおすすめです。
アルミ製
アルミ製のBBQグリルも少数ですが売られています。もっとも軽量で扱いやすく、サビにも強くて耐久性もあるのが特徴です。値段的には最も高めで、モデルも限られているのが難点といえます。余裕がある、気に入ったモデルがあったといったような場合以外、購入する機会はあまりないといえるでしょう。
おわりに
BBQグリルは何の知識もないまま売り場に行くと、なかなか買いづらいアイテムです。店員さんに相談してもよいですが、自分自身が使う時のイメージが固まっていることが一番大切といえます。自分が楽しみたいBBQをかなえてくれるグリルを上手に選んで、ぜひ心ゆくまで楽しい時間を過ごしてください!
おすすめ記事
からの記事と詳細 ( BBQグリルってどう選んでる?賢いグリルの選び方 - ガジェット通信 )
https://ift.tt/3i6cS7p
No comments:
Post a Comment