2021年4月5日 12:00 850
4月9日に発売されるライフスタイルマガジン・Casa BRUTUS 2021年5月号の特集「安藤忠雄×人生 人生100年時代をどう生きるか。」に、
建築家の
安藤が「本との出会いを作りたい」という思いから実現させた大阪・こども本の森 中之島では、芦田との対談を実施。本の魅力や、この先に迎える20代をどう生きるかについて語り合った。佐藤と安藤の対談では「30代の挑戦」がテーマに。安藤が設計した兵庫・兵庫県立美術館で行われた佐藤のフォトセッションとあわせて、8000字の対談が掲載される。佐藤は「20代まではいただいた仕事を打ち返していくことの繰り返しでしたけど、これからは安藤さんのように、ゼロからものを生み出す側にも積極的に挑戦したい」と心境を明かしている。
また出世作となった大阪の住宅・住吉の長屋を35歳で竣工した安藤と、同じく35歳で小説「火花」を発表した又吉が、40代をどう生きるかをテーマに住吉の長屋で対談を行った様子も掲載される。
芦田愛菜 コメント
〈こども本の森 中之島〉は、私がいつも夢見ていた、本に囲まれた空間でした。憧れていた場所がここにあったんだ!と、いつか住んでみたいくらいです(笑)。階段に座ってゆっくり本も読みたくなりますし、休憩室に入ったときは投射される映像が素敵で、思わず声が出てしまいました。音響で鳥の鳴き声が響き、空間を満たす時間はとても素敵でした。
安藤忠雄から芦田愛菜へのコメント
ぜひ、いろいろなものに興味を持って、チャレンジしてください。本当に今は激動の時代で、安定を好む日本人でも、変わらざるを得ないくらい、難しい時代ですからね。そこを生き抜いていくには、時流を読む見識と同時に、自分のなかに核を持つ必要があります。自分なりにそれを探していくことが、これから20代を迎える芦田さんたちのテーマなんじゃないかな。先は長いですから頑張ってください。
安藤忠雄から佐藤健へのコメント
人生を走り始めた、若いときこそ、自分を貫く勇気と覚悟がいりますよね。流されたらいけない。健さんのように、自分の足で踏ん張って、ときには流れに逆らってでも進んでいかないと。30代はぶっちぎりで駆け抜けたらいい。
佐藤健 コメント
僕も30代はまさに「挑戦」だと思っています。20代まではいただいた仕事を打ち返していくことの繰り返しでしたけど、これからは安藤さんのように、ゼロからものを生み出す側にも積極的に挑戦したい。実は少し前までは「ある程度の地位を確立できたら、戦場からは離脱して、隠居生活に入って、そのぶん面白そうな企画があったら、そのときはきっちり仕事をしよう」と思っていたところもあるんです。でも、ここ1、2年でビジョンが変わって、戦場を離れるのではなく移すことで、チャレンジャーとしてゼロからやっていきたいなと思うようになりました。
又吉直樹 コメント
目標を持って活動する時間すべてを青春と捉えるという意味では、僕自身もそうなのかもしれません。子どもの頃からお笑いをやりたいと思い、途中で文章を書くようになり、ともにそれが続いています。今もお笑いのライブでは、目の前にお笑いが好きでたまらなかった歳の自分が見ていたら……と考えることがあります。彼がつまらないなと思うことはやりたくない。そういう意味では、今も青春時代と断絶はしていないのでしょうね。安藤さんのお話で勇気づけられたのは、たった一人にでも届けばいいという気持ちです。
安藤忠雄から又吉直樹へのコメント
40代の又吉さんには、文壇の暴走族で行くくらいの気概でこのまま走り抜いて欲しいですね。海外を視野に入れた仕事を楽しみにしています。世界の又吉、期待していますからね。
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