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Saturday, February 6, 2021

オスロ合意もとにした「Oslo」開幕、坂本昌行「きっと何かしら心に刺さる」(公演レポート / コメントあり) - ナタリー

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坂本昌行が主演する舞台「Oslo(オスロ)」が、本日2月6日に東京・新国立劇場 中劇場で開幕する。

舞台「Oslo(オスロ)」より。(撮影:田中亜紀)

舞台「Oslo(オスロ)」より。(撮影:田中亜紀)

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J・T・ロジャース作の「Oslo」は、オスロ合意の成立に関わった男性と、彼の熱意に突き動かされた人々の5カ月間を描いた人間ドラマ。同作はトニー賞演劇作品賞をはじめ数々の賞を獲得し、アメリカ・ニューヨーク、イギリス・ロンドンにて上演されてきた。今回の日本初演版では上村聡史が演出を担当。ノルウェーの社会学者テリエ・ルー・ラーシェン役を坂本、彼の妻で外交官のモナ・ユール役を安蘭けいが務めるほか、ヤン・エゲランとロン・プンダクの2役を演じる河合郁人、ウリ・サヴィール役を演じる福士誠治らがキャスティングされた。

左から福士誠治、安蘭けい、坂本昌行、河合郁人。(撮影:田中亜紀)

左から福士誠治、安蘭けい、坂本昌行、河合郁人。(撮影:田中亜紀)[拡大]

開幕に際し、坂本たちからのメッセージが到着。坂本は「いよいよ初日を迎えられるということが、とても贅沢に感じられますし、無事に幕を開けるのは僕たちの使命だというようにも感じています」と感慨を語り、ジャニーズ事務所の後輩である河合には「最初心配でしたが吸収力がありました。二役目が少しひょうきんで潤滑油になるような役どころなので、ちょっとオイシイなと嫉妬しています(笑)」とコメント。本作については「オスロ合意というと難しい話のように思えるかもしれませんが、その水面下で動いていた人々の心情を描いた物語ですので、きっと何かしら心に刺さるものがあって、勇気づけられるような作品だと思います」と述べた。

舞台「Oslo(オスロ)」より。(撮影:田中亜紀)

舞台「Oslo(オスロ)」より。(撮影:田中亜紀)[拡大]

安蘭は「この作品は『夫婦で世界を変える』という決意から始まるお話ですが、観ていただいた皆さまに世界という大きなことではなく、小さなことでも一歩を踏み出せるような気持ちになっていただければ、と思っています」と語り、福士は「物語は『このままではいけない!』と、立ち上がった人物たちが描かれています。この状況ではありますが、今だからこそ、娯楽を楽しく思う気持ちも大事だと思いますし、舞台に立つ意味もありがたさも、噛みしめています」と胸の内を明かす。

また稽古で坂本から多くを学んだと言う河合は「(坂本は)お父さんみたいな存在です!」と話し、「本当にあったことの裏側を描いた人間ドラマなので、いろいろと勉強になっています。俳優・河合郁人を観てください」とメッセージを送った。

本作は2月23日まで東京・新国立劇場 中劇場で上演されたのち、宮城、兵庫、福岡、愛知を巡演する。坂本たちのコメント全文は下記の通り。

坂本昌行コメント

稽古中から感染対策をしっかり行いながら、稽古に励んできました。いよいよ初日を迎えられるということが、とても贅沢に感じられますし、無事に幕を開けるのは僕たちの使命だというようにも感じています。河合は、最初心配でしたが吸収力がありました。二役目が少しひょうきんで潤滑油になるような役どころなので、ちょっとオイシイなと嫉妬しています(笑)。

オスロ合意というと難しい話のように思えるかもしれませんが、その水面下で動いていた人々の心情を描いた物語ですので、きっと何かしら心に刺さるものがあって、勇気づけられるような作品だと思います。幕を開けてお客様に見ていただき、そして最後まで完走できるようキャストスタッフ一丸となって頑張りますので、楽しみにしていてください。

安蘭けいコメント

初日を迎え、ようやくここまで来られた、という気持ちです。稽古中もリラックスしているようで、感染対策もあり緊張の日々……という不思議な感じでしたが、いよいよ開幕と思うとまた緊張します(笑)。セリフの中には、語りとして年号や事実を話す長めのものもあり、ひたすらに読んで書いて口にして、覚えました。この作品は「夫婦で世界を変える」という決意から始まるお話ですが、観ていただいた皆さまに世界という大きなことではなく、小さなことでも一歩を踏み出せるような気持ちになっていただければ、と思っています。無事に千穐楽を迎えられるよう、頑張りたいと思います。

福士誠治コメント

稽古では感染症対策でずっとマスクをしていました。劇場に入って初めて、表情全体が見られたので、こんな表情をしていたんだ、という驚きとともに、こうしたご時世のなか、初日を迎えられることをとても嬉しく思っています。河合さんは坂本さんの後輩ですが、実は僕も同じ高校というつながりの後輩なんです。僕の方が絆が深い!と思っています(笑)。物語は「このままではいけない!」と、立ち上がった人物たちが描かれています。この状況ではありますが、今だからこそ、娯楽を楽しく思う気持ちも大事だと思いますし、舞台に立つ意味もありがたさも、噛みしめています。

河合郁人コメント

今回僕は、二役務めることもあり、色々と考えてしまっていました。二役目の准教授の役が少しひょうきんな役で、坂本君から「普段の河合らしい雰囲気で大丈夫なんじゃない?」と一言もらって、とても気持ちが楽になりました。稽古場での坂本君は本当にかっこよくて、学ぶところも沢山ありました。お父さんみたいな存在です! いろいろと盗めるところは盗んでいきたいと思います。本当にあったことの裏側を描いた人間ドラマなので、色々と勉強になっています。俳優・河合郁人を観てください。

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