MLBが13日、ハイテク機器によるサイン盗み疑惑のあるアストロズに対し、重い処罰を科すことを発表した。

調査結果から不正行為は同球団が世界一に輝いた17年から18年途中まで行われていたと断定。ルノーGMとヒンチ監督を今季終了までの職務停止処分とし、球団にはリーグ規定最高額となる500万ドル(約5億5000万円)の罰金処分と、今年、来年2年間のドラフト1、2巡目指名権剥奪とした。ア軍のクレーン・オーナーは処分決定後、同GMと監督の解任を発表した。

マンフレット・コミッショナーが発表した調査結果によると、17年にア軍に所属していた選手のほとんどが相手捕手のサインを伝えられたか、またはサイン盗みに参加していたという。同GMはサイン盗みについて知らなかったと発言しているが、調査では知っていたとと断定。同監督の方はサイン盗みに反対しており、不正に使用されたビデオモニター機器を壊したことが2度あったという。だがチーム内の不正行為を結局は阻止できず、処分となった。同監督は球団を通し「止めることができず、大変申し訳ない」とコメントを発表した。

ア軍の処分が決まり、次は18年にサイン盗みを行ったと疑われているレッドソックスの調査が進められることになる。米メディアの多くは、17年にア軍のコーチでもあったコーラ監督が処分を受けるだろうとみている。