春場所の番付表に、38年ぶりに「横綱大関」と表記される。両国国技館で春場所の番付編成会議が行われた29日、初場所で審判部長代理を務めた境川親方(元小結両国)が明かした。豪栄道の陥落、引退により、貴景勝の1人大関で西大関が空位となるため。西横綱に就く白鵬、鶴竜のどちらかが、大関を兼ねる。

横綱が力士の最高位となった1909年(明42)以前は大関が最高位で、横綱は大関から選ばれた称号だった。江戸時代から役力士と呼ばれる小結、関脇、大関の東西三役は欠かせない。平幕の成績優秀力士から補うことのできる小結、関脇と違い、大関は昇進条件があるため、不在の場合は横綱が大関を兼ねる。番付表で「横綱大関」と表記されるのは、琴風が1人大関だった82年初場所で西横綱の北の湖が兼ねて以来となる。