日本テニス協会は21日、11月18日に開幕する男子国別対抗戦デビス杯決勝(スペイン・マドリード)の日本代表メンバーを発表。日本NO・1で、世界8位の錦織圭(29=日清食品)は、右ひじのケガのため、代表入りを辞退した。これで、錦織は、20年東京オリンピックに出場する資格である代表戦回数を満たせなくなった。

出場資格では、前回の五輪終了時点から4年間で、代表戦に最低3回、その内の1回は、19年か20年に選ばれている必要がある。錦織は、最後に出場した代表戦が、16年リオデジャネイロ五輪直後で、16年9月のデビス杯対ウクライナ戦だ。出場資格には、残り2回、代表戦が足りないことになる。

もし、デビス杯決勝で、日本が1次リーグで敗退すると、東京五輪前の20年に、もう1度、代表戦の機会はあるが、それでも錦織は3回の出場資格は満たせない。デビス杯決勝で、日本が1次リーグを突破し、準決勝まで進むと、東京五輪前に代表戦はなくなる。

日本テニス協会と、錦織の所属事務所であるIMGは、出場資格の例外規定を、国際テニス連盟に申請する予定だ。例外規定には、ケガ、世界ランクが急上昇した新星、代表戦への貢献度などがある。錦織は、地元のエースであり、リオデジャネイロ五輪の銅メダリストのため、例外規定が適用される可能性は高い。

◆デビス杯決勝日本代表 西岡良仁(ミキハウス)、内山靖崇(北日本物産)、杉田祐一(三菱電機)、ダニエル太郎(エイブル)、マクラクラン勉