延長10回に増田大が決勝打
◆DeNA2―3巨人=延長10回=(21日、横浜スタジアム)
優勝へのマジック「2」の巨人は、DeNAとの直接対決を延長戦の末、逆転で制し、2014年以来5年ぶりのリーグ優勝を決めた。
9回2死、小林が起死回生の同点打
プロ初先発初登板の戸郷は3回2死二塁で乙坂に2ランを浴びて先取点を許したが、4回2/3を2失点と粘りの投球。その後、投手陣はDeNAに追加点を許さなかった。G打線は7回に捕逸で1点を返すと、9回2死一、二塁で小林が起死回生の同点右前適時打を放った。そして延長10回に2死一、三塁で増田大が決勝の中前適時打を打った。
2002、03年に指揮を執った原辰徳監督(61)は06年に復帰。2度の3連覇を果たすなど、黄金期を築き上げた。15年限りで退くと、16年からは高橋由伸監督にバトンタッチ。3年間で頂点に立つことは出来なかったが、菅野、岡本らをチームの中心に育て上げ、今季から再び指揮官に戻った原監督が、5年ぶりへの優勝へと導いた。原監督自身にとっては8度目のリーグ制覇となった。
グラウンドでナインを引っ張ったのは主将5年目の坂本勇人遊撃手(30)だった。主将就任後、これまでの4年間は優勝なし。今季は、開幕から好調を維持してこの日の試合前の時点で39本塁打93打点、打率3割1分3厘の成績で打線に欠かせない存在となった。この日の試合前の円陣で「ここまでみんなの力でやってこれたので、今日勝って優勝決めるよ! OK? さぁ、行こう!」とナインを鼓舞するなど、チームのリーダーとして十二分の働きを示した。
エース・菅野は苦しみながらも11勝を挙げ、17年にFAで加入した山口が15勝。さらに新人の高橋が、昨季まで白星なしだった桜井を先発で起用して白星を積み重ねた。守護神・クックが開幕直後に離脱するアクシデントがあったブルペンも中川、高木がフル回転し、田口や大竹ら先発からの配置転換組も役割を果たし、途中加入のデラロサも、夏場以降のチームを支えた。
打線は、FA加入1年目の丸が期待通りの働きをすると、ベテランの亀井も1番に定着するなどしぶとい働き。ゲレーロも好不調の波がありながら、何度もチームを救った。捕手は小林、炭谷、大城を巧みに使い分けて起用。若林、田中俊、若林、山本、増田大ら若手内野陣も成長した姿を見せた。ベンチスタートが多かった阿部も、代打での存在感を解き放つだけでなく、ベンチで多くの選手にアドバイスを送って心強い存在だった。
チームが一丸となったことで、5年ぶりの歓喜をつかみ取った。
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2019-09-21 11:46:00Z
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190921-00010002-spht-base
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